”絵”の浮かぶ歌

2002年3月11日
俺が好きな歌というのは情景が浮かぶ歌だ。
ノリ一発というのはどうもいただけない。
オッサンくさいと思うかもしれないが、実はずーっと昔からそうなので、別に年齢には関係ない。
このあいだ、ちょっとそんなことを考えていたのだが、今流行の歌で言ったら、まあゴスペラーズとか鬼塚ちひろなんかは結構”絵”の浮かぶ歌をうたっている。
反対にモーニング娘。だとかラルクアンシエルなんかは、あんまり”絵”が浮かんでこない。
プッチモニなんかは申し訳ないが論外である。
ひなまちゅりとか言われても何を想像しながら聴けばいいのか訳がわからん。
なぜ、”絵”の浮かぶ歌がよくてノリだけの歌がダメなのか、自分なりに分析してみたのだが、その理由は俺の音楽の聴き方にあるような気がしてきた。
根本的にBGMとして音楽を聴くという習慣が俺には無い。
音楽を聴く時にはそれがどんな内容の歌であっても、ある程度集中して内容を把握しようとするくせがある。
インストの場合はまた別なのだが、とくに歌詞のある曲については歌詞の内容やらその歌詞を作った時の作詞者の心情などを想像しながら聴く。
だから意味のつかめない洋楽よりも邦楽のほうが好きだ。
洋楽でも好きな歌は、歌詞の和訳を調べたりする。
最近、日本語のR&Bなんかがけっこう流行っている。そういう歌はバック演奏もアレンジもすごく凝っていてカッコイイのだが、なぜか歌詞だけが間に合わせというか、あまり深い意味のない語呂がいいだけの言葉や、メロディーから連想されるような雰囲気のいい言葉の羅列に過ぎないような、”絵”が見えてこない歌が多いのはなぜだろう。
そういう歌に限ってすごく売れているのは、リスナーがそういうBGM的な音楽のほうを求めているということなのであろうか。
少し悲しいなあ。
誰にでもある多感な青春時代のように、本気でいろいろ考えながら聴いてもらいてーなあ。
それじゃなきゃ、創る方は創り甲斐がないよ。
それでは売れないのかも知れんが、それでも俺は”絵”の浮かぶ音楽にこだわっていきたいと思う。

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