治験

治験という言葉を聞いた事のある人はあまりいないかもしれない。
まあ、ひらたく言ったら製薬会社や大学病院などが行う新薬とか新治療の臨床試験のことである。
新しい薬などを発売する為には何度も何度も臨床試験を重ねて、効能だとか副作用だとかについて確実なデータを残さねばならない。
製薬会社の新薬などその競争は熾烈を極めるため、毎日のようにいろんな薬に対する臨床試験が繰り返されているらしい。
その、臨床試験の験者というのは有償のボランティアにゆだねられている。
第?相と言われる健康な人間にごく少量の薬物を投与して血液検査等で代謝などを調べるものから、第?相、第?相のように実際に疾患者を対象に効果を調べるもの、さらに予後をずっと長期にわたって調べるものまで、かなりの人数の験者が有償のボランティアとして試験を行っている。
巷ではこの”有償”というのが実はかなりな高額であるという噂がまことしやかに囁かれている。
まあ、俗に言う裏アルバイトっていうやつである。
どうすればこの験者になれるのかというと、実は大半が紹介制らしく個人的に望む場合は直接製薬会社に頼んで講習のようなものを受けるしかないのだが、インターネット上にはその紹介を仲介するサイトがあった。
あまりの仕事の無さに疲れた俺は試しにこの治験とやらに参加してみようと思う。
副作用などは全くないと言い切っているのだから、大丈夫であろう。
もし副作用でも出たら大手の製薬会社にばっちり保証してもらえるからそれもよし（？）
まあとにかくモノは試しに一度やってみます。
親からもらったこの体、散々ひでー使い方してきたんだから少しは世の医学の発展のためにでもなれば・・・・というより高額な謝礼に期待して（笑）