講話ぽっぷ

2003年8月3日
POPなものに憧れる。
誰しもがそういう気持ちを持っているのだとはおもうが、人に打ち明ける時なぜかちょいと恥ずかしいような気持ちになるのはどうしてだろうか。
俺の中にPOPコンプレックスみたいなものがあって、「自分はPOPな存在ではないではないか」という悲しい現実を隠す為に抑制が働くのであろうか。
俺は柄であるとないとに関わらず、POPなものが大好きである。
もっと言えば俺の物を選ぶ基準はすべてPOPかそうでないかという事であるといっても過言ではないであろう。
バンドに関して言えば俺の中のPOPの定義は、まず人目を引くこと。マイナスにしろプラスにしろオーラがあること。本物っぽいこと(実際に本物かどうかは別)。多人数に受け入れられそうな印象があること。ETC.
唄だったら、憶えやすいメロディーと歌詞であること。唄の中に臭すぎない程度の仕掛けがされていること。往年の名曲っぽいこと。(実際に名曲かどうかは別だっての)。多人数に支持されそうな印象があること。ETC.
ま、およそこんなところか。
この中の条件がほぼ満たされていないとPOPなものとしてはとらえられない。
もともとのポピュラーという意味とはかなりかけ離れたものであるが、俺のなかではPOPとポピュラーは全く違う認識なのである。
人それぞれにPOP感って違うものであるわけだから一概にはいえないけれど、POPは誰にとってもあくまでポジティブなものであり、POP嫌いな人ってのは恥ずかしくてPOPが好きって言えないだけなのかもしれない。
実際、20歳くらいの頃はとっぷりブルースにはまっていて、新しいヒットソングの中にいい唄があっても「あの唄いいなあ」と仲間には言えなかった気がする。
それは概婚52歳子供2人持ちの勤勉実直だけが己の道と生きてきた銀行の課長さんあたりが、実はミニモニのファンでしかもカゴちゃんが大好きであるということを、いつも叱り飛ばしてるケツの青い部下に容易には打ち明けられないのと同じことである。
あるときコーロギ君がちょっと恥ずかしそうに「スマップっていいよなぁ」と打ち明けてきた時から俺の考えも変わった。
そうか。いいもんはいいって言わなきゃ人には伝わらんな。
と言う事で、俺もやっと最近「スマップはカッコイイ!!」と平気で言えるようになってきた。おかげでかなり色んなことに得している。
この壁を乗り越えられない人がけっこう多い気がする。
ホントにいいものが欲しかったら、POPなものを恥ずかしがらずにイイと言おう。

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