ああしかしまだまだ年齢的にはバリバリいける歳だってのに、俺も知らんうちに身体のあっちこっちにガタが来ているようだな。
腰に喉に歯に耳に、肝臓心臓アフリカゾウってもうとにかくいいトコねーぜ。
やっと喉の調子が回復してきたかと思ったら現場では差し歯がぶっ壊れるし、ちょこっとした出張と千葉のライヴのあとは思いっきり頭痛くてうなってるし、件の火の鳥完結編の主人公みたいに永遠の命が欲しいと切実に思う。
けどきっとまあ長生きはできねーだろうな。
若いころムチャクチャやったツケだとあきらめるしかねーぜ。
・・・だがどうせ短い命ならば。
短い命ならばである。
やっぱ俺はおおきな伝説を作ってヒーローとして死にたい。
これを書いてる矢先、「破線のマリス」で有名な野沢尚氏が今日首吊って自殺したってTVのニュースが言った。
この前いかりや長さんが死んだ時も、寅さんが死んだ時も、その他数々の著名な人が死んだ時も思った。
「俺は今死んでしまったら何も残らない」
・・・何も残らない。
俺が作った唄も音源もきっと何年かは誰かの心にとどまってくれるかもしれないが、100年先には俺が生きていたという証はどこにもなくなってしまうだろう。
それが俺には耐え切れない。
だから何があっても今はまだ死ねないのである。
早く伝説を作ろうともがけばもがくほどその難しさに飲み込まれ窒息しそうになる。
だが、伝説が出来ないかぎり俺は犬のようには死ねないのだ。
男ってのはみんな多かれ少なかれこんな気持ちを持っているんだろうけど、なんと因果な生き物なのであろうか。
だが大半の男はこういう気持ちを10代のうちにうまく整理するのであろう。
それがいまだに出来ない俺は今更ながら「がきおやじ」だなあとつくづく思う。

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