今ひとつの世界
2004年7月25日「うつし世は夢、夜の夢こそまこと」
とはかの大作家、江戸川乱歩が色紙に残した言葉であるが、俺にはその意味がよーくわかる。
あのおっさん、俺と同じような性格してたんかもな。
奴が言うところの「今ひとつの世界」を求め続け、幻想の中に身を置きながら奇妙奇天烈で俺の好奇心をとりこにするような作品ばかりを書き続けてきた男は晩年、
「芸術も音楽も文学もすべて人間の”今ひとつの世界”に対する憧憬からなりたっている」
と結論づけたが、まさにそうだと俺も思う。
まだ喰った事のない旨いものが喰いたいのも、アルコールの酩酊にうつつをぬかすのも、ギャンブルや恋愛にはまるのも。
ぜーんぶひっくるめて、いつものつまらない日常と違う世界、すなわち「今ひとつの世界」へと脱却しようともがく人間の性なんではなかろうかと思う。
昨晩は最近のハードワークで体が限界に近く疲れ果てているのに真夜中まで精神が冴えきって眠れず、金縛りにあった。
深夜金縛り状態になることは以前からよくあったのだが、たいていは変な音が聴こえたり人の気配がしたりして、こわくて汗びっしょりになるものなのだが、今回はちょうどそのすぐ直前までTVで見ていた例の乱歩の話を固まった身体で思い出しはっとした。
「金縛り」?もしかしてこれこそ奴の言う「今ひとつの世界」への入り口なのではないか!?
チャンスだ!楽しんでやろう!!
そこから俺の思考はいろいろとプラスの方向にどんどん飛躍しはじめ、俗に言うレム睡眠時における明晰夢の中にいるような素晴らしいトリップを体験できたのである。
夢を自分で自由自在に操れるというのが非常に楽しい事であるということは帰り際に「良い夢を」という挨拶があるくらいだから誰でもおわかりになるであろう。
「うつし世は夢、夜の夢こそまこと」ならば皆さん
金縛りにあったときは怖がらず無理やり楽しんでみてはどうだろうか。
きっと素晴らしい「今ひとつの世界」を堪能できるはずですよ。
とはかの大作家、江戸川乱歩が色紙に残した言葉であるが、俺にはその意味がよーくわかる。
あのおっさん、俺と同じような性格してたんかもな。
奴が言うところの「今ひとつの世界」を求め続け、幻想の中に身を置きながら奇妙奇天烈で俺の好奇心をとりこにするような作品ばかりを書き続けてきた男は晩年、
「芸術も音楽も文学もすべて人間の”今ひとつの世界”に対する憧憬からなりたっている」
と結論づけたが、まさにそうだと俺も思う。
まだ喰った事のない旨いものが喰いたいのも、アルコールの酩酊にうつつをぬかすのも、ギャンブルや恋愛にはまるのも。
ぜーんぶひっくるめて、いつものつまらない日常と違う世界、すなわち「今ひとつの世界」へと脱却しようともがく人間の性なんではなかろうかと思う。
昨晩は最近のハードワークで体が限界に近く疲れ果てているのに真夜中まで精神が冴えきって眠れず、金縛りにあった。
深夜金縛り状態になることは以前からよくあったのだが、たいていは変な音が聴こえたり人の気配がしたりして、こわくて汗びっしょりになるものなのだが、今回はちょうどそのすぐ直前までTVで見ていた例の乱歩の話を固まった身体で思い出しはっとした。
「金縛り」?もしかしてこれこそ奴の言う「今ひとつの世界」への入り口なのではないか!?
チャンスだ!楽しんでやろう!!
そこから俺の思考はいろいろとプラスの方向にどんどん飛躍しはじめ、俗に言うレム睡眠時における明晰夢の中にいるような素晴らしいトリップを体験できたのである。
夢を自分で自由自在に操れるというのが非常に楽しい事であるということは帰り際に「良い夢を」という挨拶があるくらいだから誰でもおわかりになるであろう。
「うつし世は夢、夜の夢こそまこと」ならば皆さん
金縛りにあったときは怖がらず無理やり楽しんでみてはどうだろうか。
きっと素晴らしい「今ひとつの世界」を堪能できるはずですよ。
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